地域性種苗
生物多様性の保全に配慮し、地域性種苗を使用した緑化製品の取り組み
災害や治山にともなう自然再生を目的とした復旧工事等に用いられる緑化製品。株式会社新日本緑化では生物多様性保全に配慮した現地地域に生息する草本類、木本類の種子や苗を使用する「地域性種苗」の選定を実現化する為に取り組んでおり製品化に至っております。
地域性種苗を選定するメリット
- 森林再生が期待
- 国定、国立公園等国定公園などの自然保護地域に限らず、里山林の森林再生が期待できます。
- 生物多様性の保全
- 現地の地域で採取された種子を使用する為、移入種による遺伝子の攪乱を防ぐなどの生物多様性の保全が図れます。
取り組み事例の紹介:「阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクト」
阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクトとは、2017年から始動した生物多様性に配慮した緑化の推進、地域性種苗の活用や普及等に取り組んでいる日本緑化工学会生態・環境緑化部会によるプロジェクトです。阿蘇カルデラの草原に生育する植物材料の活用と、小規模な表層崩壊地復旧を兼ねた活動に取り組んでおり、同年11月には中江牧野組合の管理地にてススキ種子23kgを採取し周辺の緑化工事への利用を促進をしています。
施工例
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SN侵食防止マット
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SN侵食防止マット
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阿蘇産ススキ
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阿蘇産ススキ
緑化製品に使用した種子の産地および品質が証明されます
阿蘇産のススキ種子は、日本緑化工学会 生態・環境緑化部会による、阿蘇小規模崩壊地復元プロジェクトにて、2017年11月に熊本県阿蘇市波野(荻岳南部)で採取された種子です。部会員の種苗会社により精選および品質検査が行われ、発芽率などの品質に加えて産地まで明記された種子品質証明書が発行されています。
※製品改良のため、予告なく仕様を変更する場合がありますので、ご了承ください